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アニメや映画の感想を綴ります。

【サムライチャンプルー】オープニングに隠された秘密

サムライチャンプルーのオープニングで使われている背景は、江戸時代の伊藤若冲という方の浮世絵です。軍鶏はムゲンを表し、向日葵はフウの象徴です。元絵をご覧下さい。

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公式側の意図的なものか、それとも偶然か。

この事実を知った時の衝撃と言ったら…なんといいますか…色々、思ってしまいます。

ムゲンの背景の元絵は南天雄鶏図」というものです。よく見たら左上の枝にオレンジ色の小鳥が止まっています。そしてオープニングのみ、フウの着物はオレンジ色に見えませんか?フウの背景も向日葵だけでなく、実は軍鶏も描かれています。「向日葵雄鶏図」という作品です。
最終回のエンディングでムゲンを見ている鳥は、風琴鳥(フウキンチョウ)と言う名の鳥だそうです。そして最後はおわりの字と共に向日葵が映し出されます。

ヤツハはムゲンと結婚したがってたが、ムゲンからヤツハへの気持ちはありません。ヤツハは幕府関係者の娘であり、ムゲンは幕府に追われている身です。それに、ムゲンは相手がいくら美人でも腰を落ち着ける男では無いと私は思う。彼は一箇所に留まる事が出来ない性格です。


ムゲンが名前を呼んだ人物は、ジン(本人に直接呼んではいない。)ムクロ、オクル、サラです。サラの名を呼んだ為、ムゲンはサラの事が好きなのかと思った方もいると思いますが、それは違うのです。

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ムゲンを見る鳥は14話でも現れて、彼は後にコザと出会いました。ヤツハやコザなどムゲンに恋心を寄せている女性が居ましたが、ムゲンが本気で惚れた女はただ1人。

ムゲンは石松に、「言い訳しながら生きてんじゃねえよ。自分の人生決めんのは自分自身だろ。」と言っていました。「ずっと旅が続けられたらいいのにと思った。でもその時こわくなった。今までムゲンやジンに頼りすぎてたんじゃないか。1人でもちゃんとやっていけるだろうか。」別れが辛くなってしまっただけで、旅が終わったら2人と離れるというフウのスタンスは最初から変わっていません。流される事なく彼女は最終的に自立しました。自分の人生は自分で選択し、決める事が出来る。そんな彼女の背中をジンよりも長く見届けるムゲンこそが、後ろ髪を引かれていたのではないでしょうか。

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これはただの推測に過ぎませんが最終回エンディングの飛び立った鳥と最後の向日葵。ムゲンはフウと再会する暗示ではないかと。名残惜しそうに別れた姿からすると、あの後一旦は離れたものの暫く1人を満喫したムゲンはやっぱりフウが気になってしまいなんとなく彼女を探しに行った予感がします。フウの探し物に付き合い、今度は自分が自分の探し物をする。ムゲンはもう、フウに対する自分の気持ちに気付いています。
「団子100個!!」フウとの取引はまだ終わっていません。